ランドル・コリンズ『脱常識の社会学』

コリンズの社会学入門的著作。

文庫本で買い直したので読み直し。

1章で、社会学的な考え方として、契約・合理的社会の「非合理的基盤=人々の非合理的な連帯意識」について説明をした後、宗教・権力・犯罪・恋愛について、1章で論じた「非合理的基盤」の考え方をもとに論じ、最後の章では社会学の観点からの人工知能生成の可能性について論じている。

入門的著作なだけあって、「なるほど!」というよりも「まあそうだね」的な部分が多く、最後の章に期待をしたものの、この章での目的としての「人工知能」の定義が曖昧であるがゆえに、なんだかよく分からない論考になっている印象。

まあでも全体としては面白かったです。


脱常識の社会学 第二版――社会の読み方入門 (岩波現代文庫)

脱常識の社会学 第二版――社会の読み方入門 (岩波現代文庫)