2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

菅山真次『「就社」社会の誕生—ホワイトカラーからブルーカラーへ』

久々の更新。 大著であった。 ただ、論文をまとめたものであるにしては、やや冗長であるような気がした。 労使関係論や日本的雇用慣行についての知識が少ないため、この本を充分に理解できたとは全く思えないが、(学校と)職業の接続面について、細かく分析…

ユルゲン・ハーバーマス『公共性の構造転換』

L研用。 今日のL研は面白かった。 政府に対応するものとしての市民社会、その内部に公共性が生起するという構図は分かりにくいけれど面白い。 ただ、やはり公と私と公共性などの区別が分かりにくい。 もう一度読み直せば分かるのだろうか。 公共性の構造転換…

天野郁夫『教育と選抜の社会史』

ちくま学芸文庫バージョン。 教育と選抜がどのように日本において、どのように成立してきたのかについて、比較・歴史の手法を用いて描き出している。 日本の選抜システムは、比較的早い段階から学歴主義であり、公–私、普通–専門などの軸ごとの分化、さらに…