天野郁夫『教育と選抜の社会史』

ちくま学芸文庫バージョン。


教育と選抜がどのように日本において、どのように成立してきたのかについて、比較・歴史の手法を用いて描き出している。


日本の選抜システムは、比較的早い段階から学歴主義であり、公–私、普通–専門などの軸ごとの分化、さらにその内部でのピラミッド型の選抜構造が存在していたらしい。


広田・苅谷というW解説も非常に魅力的だが、それ以上に天野先生の分析自体が今読んでも非常にためになる本であった。



教育と選抜の社会史 (ちくま学芸文庫)

教育と選抜の社会史 (ちくま学芸文庫)