2011-08-27から1日間の記事一覧

矢野眞和『「習慣病」になったニッポンの大学――18歳主義・卒業主義・親負担主義からの開放――』

教育について考える黄色本シリーズ。 このシリーズを読むのは、広田・伊藤両先生の本、児美川先生の本についで3冊目だが、どの本も自分が勉強になるだけでなく、ほかの人にも読んで欲しい、と思うような本だった。 さて、本著だが、著者の教育に対する経済学…

中村高康『大衆化とメリトクラシー――教育選抜をめぐる試験と推薦のパラドクス』

著者の博論を加筆修正したもの。 筆者が指摘する通り、教育と選抜や大学進学を語るときにその対象とされるのは、ほとんどが学力試験・エリート選抜で、大学入学者の3割を超えるらしい推薦入試(AO含む)についてはほとんど論じられてこなかった。筆者はその…