マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
L研用。
面白かった。
ウェーバーによると、プロテスタントは天職観念と禁欲主義によって富を蓄積するようになったために、資本主義の精神に親和的であったらしい。
ただ、富を蓄積することは不平等を肯定することになってしまう。
これは宗教的によくないのではないかと思ってしまったが、ウェーバーは「予定説」概念を持ち出すことで、この問題を解消する。
つまり、富を蓄積することが、「救済されることが予定されていること」の証しとなるのである。
このようなメカニズムは矛盾を生み出さない上で非常に大きな役割を果たしただろう。
- 作者: マックスヴェーバー,大塚久雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1989/01/17
- メディア: 文庫
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