湯浅誠『どんとこい、貧困!』

よりみちパン!セシリーズ。


子ども向けに書かれた本だが、湯浅さんの基本的な価値観や立ち位置がわかる良書。
メインテーマは貧困で、そこに若者や自己責任論などが絡んでくる感じ。

これらのテーマの問題は、それについて深く考えずに、あるいは知ろうとせずに、自らの経験や身の回りの話だけで語ろうとする人が多いこと。
事実を知ってもらう、あるいは客観視をしてもらうという大事なことをしてもらうために、非常に有用な本だといえる。
もちろん、自己責任論を内面化しがちな若者自身も読むべきだし、当然子どもたちも読んでいて損はない。

この本は一体どれくらいの人々に届いたのだろうか。



どんとこい、貧困! (よりみちパン!セ)

どんとこい、貧困! (よりみちパン!セ)